シチリア島

パレルモ観光必見! 建築好きの旅!世界遺産アラブ・ノルマン様式

建築好きの旅!パレルモ観光

皆さんこんにちは、いき旅プランです!

「建築が好き!歴史が好き!見たこともないものを見てみた!という旅を探している人へ」

シチリアのパレルモノにあるルマン王宮とパラティーナ礼拝堂のご紹介です。

ノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂はシチリアの世界遺産ともなっているアラブ・ノルマン様式で建てられています。

世界遺産アラブ・ノルマン様式とは

アラブとビザンチン文化を継承しつつ新しいラテン文化を融合した建築様式のこと

3つの文化が混ざり合い「12世紀ルネッサンス」とも呼ばれる文化の発展を遂げたもので

本国イタリアにもない傑作です。

シチリア島で是非ご覧になって下さい!

世界遺産アラブ・ノルマン様式とは 歴史からひも解く

シチリア島は紀元前8世紀頃、

古代ギリシャ人やフェニキア人が入植して以来、他国の支配を受けてきました。

古代ローマ、ヴァンダル王国、東ゴート、ビザンチン帝国、

そして9世紀にはイスラム帝国となりパレルモはその首都でした。

当時最先端の知識や建築、農業技術を誇ったアラブ人により、

新たな文化がもたらされ大都市に発展。

そして11世紀、

ノルマン人の侵攻を受け1130年にノルマンシチリア王国が誕生。

初代国王ルッジェーロ二世は、それまでに築かれた文化を引き継ぎつつ新しいスタイルの建造物を次々に作り始めます

それがアラブノルマン様式と呼ばれる建造物です。

ルッジェーロ二世は政治手腕のみならず、

学術や芸術面への造詣が深く、

数学、地理などさまざまな分野で優れた異国人学者を集め、

芸術家・職人達も異国、異宗教問わず登用した結果、

現在見られる素晴らしいモザイクやイスラム装飾の建造物が出来ました。

異なる社会・文化要素が重なり合い見事に融合した結果であり、

全く新しい空間、構造、装飾様式が誕生し発展。

イスラム、ビザンチン、ラテン、ユダヤ、ロンゴバルド、フランスが

共存を果たし繁栄したことを証明しています。

ノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂

パレルモ市内西端に位置するノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂。

初代シチリア国王ルッジェーロ2世が1140年に建造した王宮で

繁栄の極みを語り継ぐ貴重な遺産となっています。

ノルマン王宮は現在会議場として使われています。

ノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂の内部

実際に中に入って見ましょう。

礼拝堂内は金箔が惜しみなく貼られとても豪華です。

ドームも金箔でモザイク画が施され、まるで金箔のモザイクに包まれるかのような感覚に襲われます。

壁の上半分はビザンチン様式の金箔モザイク、

下半分と床はアラベスク模様となっています。

例えばトルコイスタンブールのアヤソフィアのビザンチン様式と、

スペインアルハンブラ宮殿のアラベスク模様、

これらが一目で見ることができるのがアラブ・ノルマン様式です。

ここまで豪華に、そしてどこまでも贅沢に融合するさまを実際に目にすると文化の尊に気持ちが高鳴ります。

そしてこちらは王宮につくられた中庭に面した回廊。

この建物はシチリアならではの建築物です。

建築にご興味がない方でも初めて見る様式に驚かされます。

シチリアの栄華と歴史と文化、

全てを感じ取ることができるとても興味深い場所です。

ノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂 アクセスと料金

ノルマンニ宮殿と記載されています。パレルモ大聖堂から徒歩5分程。すぐ近くです。
料金は共通券€8.5

プチっと情報:詩人ゲーテが「世界一美しいイスラムの国」と賞したのはこのパレルモです。

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次回の旅のご参考にして頂けると嬉しいです。

それではまた次回!いき旅プランでお待ちしております。