聖ヨハネ准司教座聖堂とマルタ騎士団
皆さんこんにちは、いき旅プランです。
歴史好きの人へおすすめの旅の紹介です!
キリスト教を守るため、歴史の中で重要な役割を果たしてきたマルタ騎士団。
その本拠地マルタ島へ見に行ってみませんか?
マルタ島でマルタ騎士団の歴史に触れたらまた違ったキリスト教の側面が見えてくるはず。
マルタ騎士団は、12世紀に発祥した聖ヨハネ騎士団を起源とし
イスラム教徒への攻撃や聖地巡礼者の保護などを目的としていました。
騎士団はキリスト教のヨーロッパ各地から貴族のご子息で結成されていました。
戦いで亡くなったマルタ騎士団員が祭られている聖ヨハネ准司教座聖堂は、
騎士団の富と力を集結した内装に思わず「うわぁっ」と声が上がります。
フレスコ画や細かな彫刻そして大理石やゴールドなどで素晴らしく豪華に飾られているのです。

バロック芸術 聖ヨハネ准司教座聖堂の中部
これを見ずしてマルタ島へ行ったとは言えない場所です。
バロック芸術と建築の最高傑作ではないでしょうか。
1573年から1577年騎士団の建築技師ジェラーモ・カサールの設計により建てられました。
聖堂内は驚くほどとても豪華。
石灰岩の柱には紋章や天使の彫刻が施されています。

さすがヨーロッパの貴族の騎士であっただけあり惜しみなく見事に飾られています。

騎士の出身国別に8つの礼拝堂に分かれています。
どこも見ごたえがありますのでじっくりと鑑賞したい部分です。


そしてまた大理石で作られたこの床は400にも及ぶ墓石なのですが
活躍した騎士たち一人一人の戦いの記録が克明に刻まれています。
それぞれに個性的でどれも細かく美しく作られています。
人の尊さを改めて思い知ります。

聖ヨハネ准司教座聖堂 アクセスと料金
首都バレッタのアッパーガーデンのほぼ中央に位置しています。
料金は€12
聖ヨハネ准司教座聖堂にあるカラヴァッジョ
聖ヨハネ順司教座聖堂に建物の他にももう一つ見て頂きたいものがあります。
カラバッジョ作 聖ヨハネの斬首です。
ローマで殺人の罪を犯しナポリなど南イタリアを放浪し、
マルタ島へは友人の騎士を頼って来ました。その時の作品だそうです。
本人に問題は多かったのでしょうけど、作品は素晴らしい。
残酷さをリアルに感じぞっとするほどです。
絵画の写真NGですのでありませが
カラバッジョの作品は希少なのでこの機会に是非ご覧になって下さいね。
マルタ十字について
最後にマルタ騎士団の十字についてのご紹介を。
マルタ騎士団の十字架は普通の十字とは形が異なります。
8つの角がありそれぞれに
「忠誠心」、「敬虔」、「率直」、「勇敢」、「名誉」、「死を恐れない」、「弱者の庇護」、「教会への敬意」
の美徳象徴していると言われています。
人を守るという崇高な行為。
現代はそのカケラも知らずして過ごしているように思いますが
マルタ島はこうした騎士の精神に触れることができる旅。
ちなみに現在のマルタ島はマルタ騎士団の名残りもあって
医師が多くホームドクターとして医療が機能しているそうです。

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それではまた次回!いき旅プランでお待ちしております。