シチリア島

シラクーサ 考古学ネアポリアの見どころ

シラクーサ観光

皆さんこんにちは、いき旅プランです。

「歴史が好き!謎めいた神話や小説が好き!走れメロスが好き!」

そんな方にお勧めなのが「シラクーサ」の町です!

シラクーサの町には美しいバロック様式の建物に囲まれた大きな広場や

イオニア海の美しい輝きが望める海沿いの町があり、謎めいた物語を背景に

シチリア一美しい町といわれているので絶景を訪ねて頂きたい町です。

変化に富む観光を順番にご紹介しますので是非訪れてみてください。

ネアポリア考古学地区の観光ポイント

考古学地区ネアポリアは紀元前8世紀にギリシャ都市として世界最大の栄華をきわめていました。

観光のポイントは三つあり、まず一つ目がギリシャ劇場です。

大きさはヨーロッパ最大級で15,000人を収容可能。

シチリアの島の中でもシラクーサは長い歴史の中で栄華を誇っていたことが見てとれますね。

現在もイオニア海を望むこの劇場では、オペラやコンサートなど年に数回実際に使われています。

広大な敷地に大きな劇場があり、

草の緑と朽ちかけた石があいまってなんとも風情ある良い景色に仕上げてくれています。

そしてもう一つの観光スポットはローマ円形闘技場です。

こちらはそれほど大きくありませんが円形はきれいに見てとれます。

もう一つご紹介しておきましょう。

同じ考古学地区内にあるすごく大きなヒエロン2世の祭壇。

基礎の部分しかのこっていませんが200m×20mあり、

ゼウス神の祭りの際には450頭の牛を丸焼きにして大宴会を開いていたそうです。

現在では建てられていたことの想像がしがたい状況ですが、

450頭の牛の丸焼きの話で説得力がありました。

ちなみにヒエロン2世は第一次ポエニ戦争の時代の人です。

天国の石切り場 ディオニシオスの耳

シチリアには古代の石切り場がいくつも残っています。

考古学地区のネアポリアにある石切り場は「天国石切り場と呼ばれていて、

この天国の石切り場に「ディオニシオスの耳」と呼ばれる有名な洞窟があります。

高さ36m、奥行き65m、

古代ギリシャ時代の時の王ディオニシオスは猜疑心が強く、

この洞窟に政治犯などを牢獄し洞窟内の会話を外で盗み聞いていたと言われています。

洞窟の入口は鋭く切り取られたような形をしていて異様な雰囲気を醸し出しています。

洞窟は小さな声でも外に漏れ伝わってしまう構造になっています。

実際に洞窟内に入ってみるとひんやりしていて天井高く、

確かに洞窟の中ではなぜか正直になってしまうような恐怖にも似た不思議な感覚に襲われます。

ちなみにこの、「ディオニシオスの耳」という名前は、

シラクーサを訪れた画家カラヴァッジョが名付けたといわれています。

また太宰治の小説『走れメロス』はこのシラクーサを舞台にしていて、

小説の中でメロスを苦しめた王のモデルはこのディオニシオスだと言われています。

ネアポリア考古学地区 アクセスと料金

博物館と共有券 €9

オルティージャ島

”オルティージャ島”と言ってもシラクーサと陸続きなので車で行くことができます。

オルティージャ島は地中海でも美しいイオニア海を望むことができますので

海沿の町を散策しながら歩いてみてはいかがでしょうか?

アレトゥーザの泉

アレトゥーサの泉からは海に面しているにもかかわらず淡水がこんこんと湧き出ています。

この泉には古代紙の原料となっていたパピルスが生えているのですが、

他のヨーロッパのものと違いエジプトのパピルスと同じものが自生いるとのこと、

なんだか少し不思議印象を受けます。

ちなみに、このアレトゥーサとはギリシャ神話に登場する妖精の名前です。

泉はアレトゥーザが追いかけられ男性から逃れるために泉に姿を変えたものといわれています。

ギリシャ神話が残る場所って、

なんだか本当に不思議な雰囲気がただよっています。

実際にご自分の目でみて確かめてみてくださいね。

アレトゥーサの泉 アクセス

走れメロスの舞台 シラクーサ

太宰治の小説「走れメロス」の舞台となったのはこのシラクーサです。

そして小説の中でメロスを苦しめたのは「ディオニシオスの耳」のディニシオス王、

「ディオニシオスの耳」と名づけたのは16世紀画家カラバッジョ。

次から次へと紡がれるシラクーサの魅力をお届けしました。次回もお楽しみに!

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