シリア

シリア世界遺産ボスラ 玄武岩で作られた黒い町

シリア世界遺産ボスラ 玄武岩で作られた黒い町

皆さんこんにちはいき旅プランです!

今回はシリアにある世界遺産ボスラ遺跡の紹介です。

ナバテア王国の北の都として栄えたボスラ。

堅固な城塞の中に作られた階段を上がっていくと突然視界がひらけ

巨大なローマ劇場が現れます。

町は全て玄武石で作られいて、黒い床、黒い壁、黒い柱など、初めて見る光景広がっています。

シリアにある世界遺産ボスラ遺跡。次にいつ行くことができるのかは分かりませんが、

シリアには素晴らしい世界遺産があることを知って頂けたら嬉しいです。

写真と共にお楽しみください!

それでは、始まります!

ボスラ遺跡のある町ダルアー

シリアの首都ダマスカスから南西約150㎞。ダルアーという町に世界遺産ボスラ遺跡はあります。

バスでダルアーに向かう途中たくさんのオリーブ畑を見ました。

シリアと言えばオリーブオイルで出来たアレッポ石鹸がとても有名です。

※ 別のブログで紹介予定です。

ボスラ町の歴史 キャラバンサライ

紀元前2世紀、ボスラの町は紀アラブ系の民族ナバテア人によって築かれた都市です。

ナバテア人はアラビア半島の北部を中心に遊牧を営んでいた民族で、

ボスラの他にもたくさんの都市を築いてます。

現在のヨルダンにあるペトラ遺跡を築いたのもこのナバテア人です。

別のブログで紹介していますのでこの機会に是非ご参照下さいませ。

ボスラはシルクロード交易が盛んだった頃、

ラクダに乗った隊商が休むための宿(中継地点)として作られた都市です。

ラクダにのった隊商の宿をキャラバンサライと呼びます。

キャラバンサライとは
シルクロード交易が盛んだった頃、ラクダに荷を載せて東西を行きかう隊商のこと。その隊商が休むための宿をキャラバンサライと呼びます。ちなみに、ラクダは水を飲まなくても何日も歩くことができ、また砂漠でもたくさんの荷物載せて歩くことができたので非常に大切な財産とされていました。

隊商たちは、東は中国から絹織物を。

西のヨーロッパからは香辛料や宝石、ガラス、フルーツや象牙やたくさんの品々をは運んでいました。

106年このあたりの地域は古代ローマ帝国に征服されてしまいます。

現在見ることができるボスラ遺跡は、古代ローマ時代にビザンツ様式で建てられたボスラの都市が廃墟となった姿です。

世界遺産にも指定されています。

後の634年、イスラム軍がローマ帝国を破り奪還します。

その後はイスラム教徒の都市として発展してきました。

ボスラ見どころ ローマ円形劇場

古代ローマ帝国に征服された後、劇場を始め、浴場、メイン通り、要塞などが、玄武岩を使って建てられました。

ボスラ遺跡にあるローマ円形劇場は、幅102m、37段の客席があります。

玄武岩の黒色の影響で独特の雰囲気が感じられ、

素晴らしく保存状態が良いのも特徴です。

客席も舞台も現役で使えます。

特徴的なのは、客席の勾配が急なことです。

上から見下ろすと転げ落ちてしまいそうで少し怖いくらいです。

町を囲む砦も玄武岩で出来ていて強固な要塞といった感じです。

その他にも古代ローマ時代に作られた街並みが広がっていますが、

そのほとんどは屋根が落ち朽ちる廃墟にイオニア式の柱だけがたくさん立っている、

寂し気な光景でした。

遺跡の要塞を外にでると、玄武岩で作られた広場が広がっています。

黒い町はそこかしこに不思議な雰囲気を漂わせながら、現代も息づいていました。

いき旅プランでは、

旅の様々な光景を織り交ぜながらお役立ち情報を発信していきます!

次回の旅のご参考にして頂けると嬉しいです。

それではまた次回!いき旅プランでお待ちしております。