世界遺産ジェロニモス修道院 ポルトガル伝統建築美を知る旅
皆さんこんにちは、いき旅プランです!
ポルトガルの大航海時代を背景に花ひらいたポルトガル伝統の建築マヌエル様式の美しさを知る旅のご紹介です!
16世紀日本からヨーロッパへ派遣された4人の少年、天正少年使節団。
彼らがポルトガルの地で、実際に目にして驚いたジェロニモス修道院は、
ポルトガルの中でも絶対にはずせない観光スポットです。間違いなく感動させてくれる場所です。
500年間リスボンに建つその姿の全貌を、是非写真とともにご堪能ださい!
皆さんもいつか訪れて実際に目にして頂けたら嬉しいです。
それでは始まります!

世界遺産ジェロニモス修道院の見どころ
ポルトガルは、バスコ・ダ・ガマのインド航路開拓により持ち帰った香辛料で、
諸外国と貿易を行い、その結果ポルトガルはこの上ない繁栄を極めます。
そして貿易で得た利益を元に、時の王マヌエル1世はインド航路開拓とエンリケ航海王子の偉業をたたえジェロニモス修道院の建築を始めます。
10年ほどで概ね完成したもののその後工事は中断。
最終的には300年かかってようやく完成しました。

南門
修道院の南門はジョアン・デ・カスティーリョ
(トマールのキリストの修道院の南門やバターリャ修道院の未完の祭室などを設計した人)の作でひときわ目を引きます。
中央にはエンリケ航海王子、一番上にはベツレヘムの母子像、周りは24人の聖人や紋章などが彫刻され、
アーチの部分には聖ヒエロニムスの生涯が描かれています。
(聖ヒエロニムスはポルトガル語でジェロニモスと言います)
1584年日本からヨーロッパへ派遣された天正少年使節団の一行4人の少年たちはこの南門見て驚いたと言います。
当時の彼らにとっては異国の地で見たことも無いほど大きな石造りの建物に驚愕したわけですが、
この細かな装飾が施された石の彫刻に、深い感銘を受けたに違いありません。

サンタマリア教会
ジェロニモス修道院の中に入るとサンタマリア教会があります。
見事に装飾された柱が存在感を示しています。
天井を仰ぎ見ると独特の形状をしていて装飾が上から壁をつたって降り注ぐように見えます。

そして重厚な石造りの壁に、美しく配置されたステンドグラスの柔らかさと輝きからは、
何とも言えない印象を受けます。
重い中に軽さがあって視点は常に上に向かっていくような感じがします。




そして奥へと吸い込まれていくように、祭壇へ進みます。





バスコダガマの棺
修道院に入って右側にバスコダガマの棺が置かれています。
帆船などの美しい装飾が施されています。


反対側の左側にはポルトガル最大の詩人と言われるルイス・デ・カモンイスの棺があります。
こちらも装飾が素晴らしいのでお見逃しなく。

中庭を囲む回廊
中庭を囲む55m四方の回廊は二階建立てに作られています。
レースのように繊細な彫刻にマヌエル様式の美が凝縮されています。
ここは修道士が瞑想する場として使っていたところです。






私が訪れたのは午後で、太陽の日差しが回廊の温かみのあるベージュ色の石に反射して、
何かに包まれているよう、不思議な時間を過ごせました。

マヌエル様式とは、15世紀後半から16世紀ポルトガルで流行した建築様式のこと。後期ゴシック建築、ルネサンス建築、イスラム建築の要素と大航海時代の自然観が含まれているのがマヌエル様式の特徴で、装飾技法のことを言います。ロープや海草、網、貝の彫刻など過剰な装飾がマヌエル様式の特徴だと言えます。
他のブログでもマヌエル様式の建物を紹介していますので是非ご参考に。

ジェロニモス修道院への行き方と地図
市電15番Mosteiro Jeronimos停留所から徒歩1分。
エッグタルトの元祖 パステ・ド・ベレン
ジェロニモス修道院のすぐ脇の道を渡ったところに
パステ・ド・ベレンというエッグタルトの元祖「スティス・デ・ナタ」を売るお店があります。
入口は小さいのですが中は広くレストランになっているので
ジェロニモス修道院の帰り道に立ちよってみてはいかがでしょうか?


台湾や日本でなじみにあるお菓子エッグタルトは、
ポルトガルのパスティス・デ・ナタというお菓子がポルトガル領であったマカオに伝わり、
その後台湾、香港、日本へと広まったと言われています。
パステ・ド・ベレンのパスティス・デ・ナタがエッグタルトの元祖と言われてます。
パステ・ド・ベレンの行き方と地図
ジェロニモス修道院から徒歩2分
いき旅プランでは旅の様々な光景を織り交ぜながら、
お役立ち情報を発信していきます。
次回の旅のご参考にして頂けると嬉しいです。
それではまた次回!いき旅プランでお待ちしております。