世界遺産コトルの街歩き
皆さんこんにちはいき旅プランです。
バルカン半島にある「モンテネグロ」という国をご存知でしょうか?
日本ではあまり知られていませんがこの地域に素敵な町がたくさんあります。
実際に行ってみると「こんな田舎になぜこんなに素敵な町が?!」と驚きます。
その内の一つ「世界遺産の町コトル」をご紹介したいと思います。
気候も良くのんびりした雰囲気でヨーロッパからは人気の観光地です。
複雑な海岸線と険しい山々に囲まれた天然の要塞の地、
さらに町自体も堅固な城壁で守られています。
貿易によって築かれた富により豪華な館が次々と建てられ、
異なる宗派の教会が競うように立ち並んでいます。
アドリア海を挟んで対岸はイタリアという場所柄、歴史がこの素敵な町を作り上げました。
美しいコトル湾、石造りの中世の街並み、そして背景には山。
景色と雰囲気がたまりません!治安も良いです。
コトルの素晴らしい景色をしっかりと紹介しますので是非次回の旅のご参考になさってください!

コトルの町の歴史と観光のポイント7選
コトルの起源は古代ローマ時代。6世紀には城壁が築かれ10世紀にはビザンツ帝国の都市の一つにされます。
そしてその後ヴェネツィア、ハンガリーと統治が移り変わります。
現在城壁で囲まれた旧市街は中でも一番統治が永かったヴェネツィアの影響を色濃く残しています。
また街中にはローマ・カトリックと東方正教会の両方の教会が存在しています。
これも歴史と地理的要因からなる副産物で貴重な形態となっています。
城壁
コトルの町は東南は岩山に、北はシュクルダ川、西南をコトル湾に囲まれています。
こちらはシュクルダ川沿い城壁です。
手前の丸い部分がカンバナ塔城塞。立派で強固な印象です。
城壁が旧市街をぐるりと囲んでいます。

もう一つの城壁
コトルの町の背後にそびえる岩山には他民族からの侵入を阻むため15世紀頃に作られた城壁があります。
全長4.5㎞。最大の高さは20mに及ぶ場所もあり、下から見上げると岩山に城壁が張り付けられているように見えています。
旧市街からこの城壁を上がって行くこともできます。
頂上からはコトルの町とコトル湾近郊の街並みが見渡せる素晴らしい景色だそうです。
私は上っていませんが頂上にある「聖ヨハンの要塞」までは1時間弱だそうです。
健脚な方は挑戦されると良いでしょう。

海の門
旧市街をぐるりと囲む城壁にはヴェネツィアの守護聖人マルコの証である翼のあるライオンのレリーフがあります。
ヴェネツィアの支配下であった証拠ですね。

旧市街への入り口は3つ。コトル湾沿いにある正面の門を「海の門」と呼ばれています。
ここから旧市街に入っていきましょう。

中に入るとまずは「オルジャ広場」という広場があり時計塔があります。
町の玄関口といったかんじでカフェや土産物が立ち並び人々で賑わっています。


聖トリプン大聖堂
1160年ロマネスク様式で建てられたローマ・カトリックの教会です。
コトルの守護聖人トリフォンをまつる大聖堂でコトルを代表する大聖堂です。
塔と内部は二度にわたる地震の後に改修されてたため新しい教会のようにも見えます。

聖ニコラス教会
こちらは東方正教会の教会です。こちらも大きくて立派です。
十字架が特徴で八つの端を数えることができます。


聖ルカ教会
こちらもロマネスク様式で建てられたカトリックの教会です。
1195年に建てられました。
コトルはローマ・カトリックの文化圏と東方正教会の文化圏との境目にあります。
聖ルカ教会には17世紀から19世紀の始め頃まで、
カトリック教会と東方正教会の両方の祭壇があったそうです。

内部は金箔のイコンがありますが東方正教会らしく静寂な雰囲気に包まれています。


17世紀コトルの貴族ピマハウスと町の美しさ
貿易によって得た富をもとに、コトルには豪奢な館がたくさんあります。
こちらは貴族の館でしっかりとした作りの建物にバルコニーなどの装飾が施され豪華に建てられています。
旧市街の中でこのような歴史的建造物には赤いプレートがつけられています。

建物の美しさや、海、山の景色が溶け合って、
町自体の美しさもコトルの注目ポイントです!
外にはカフェが立ち並び開放的な雰囲気とのんびりした空気感が魅力の一つとなっています。




コトル旧市街の地図と行き方
クロアチアのドゥブロブニクからバスで2時間。1日3本程度。€15~18程度。
バスターミナルから旧市街の海の門まで300mほど。
美しい海や山や緑、そして石畳の街並みに魅了されます。
地図なしで半日もあれば観光できますので是非コトルの町を楽しんで見てくださいね。
いき旅プランでは、旅の様々な光景を織り交ぜながら、
お役立ち情報を発信していきます。
次回の旅のご参考にして頂けると嬉しいです。
それではまた次回!いき旅プランでお待ちしております。