ポルト町の歩き方
皆さんこんにちは、いき旅プランです!
ヨーロッパ最西端の国ポルトガル。リスボンにつぐ第二の都市ポルトの町を紹介します。
「ポルトガル」の国名の由来にもなっている歴史ある町で、現在はポルトガルの商工業の中心地でもあります。
世界遺産の歴史地区を中心に町の歩き方を観光の見どころや美味しいワインをご紹介します!

ポルトへの行き方
首都リスボンからポルトガル国鉄特急アルファAP(Alfa Pendular)でカンパニャン駅まで2時間50分。
そのあとローカル線に乗り換えてサン・ベント駅まで行きましょう。
サン・ベント駅周辺地図
ポルト歴史地区の観光スポット8選!
ポルトの町はドロウ川にかかるサン・ベント駅からドン・ルイス1世橋あたりが中心となっています。
サン・ベント駅を起点に歴史地区をめぐりましょう!

サン・ベント駅
まずは、サン・ベント駅。
駅構内に美しいアズレージョがびっしりと装飾されています。
電車を利用しない人も駅舎は入れるので無料で見ることができます。
構内に入るとため息がでます。これほど美しい駅が他にあるでしょうか・・。
サン・ベント駅には2万枚のタイルが使われていてポルトガルの歴史が描かれています。


遠くから見ても美しいのですが近くで見て臨場感あふれるポルトガルの歴史を楽しむのも一興です。




~ 『アズレージョとは』 ~
15世紀の初めアラブから入ってきたアラベスク模様のタイルがポルトガルでアレンジされアズレージョというタイルになりました。
タイルに絵を描きそれを張り合わせた装飾で、ポルトガルにある教会や建物など多くの場所で見ることができます。壁や床天井など、白地に美しく映える青色のタイルで装飾されているのが始まりでしたが、18世紀にはドイツの製法を取り入れてカラフルに変化しました。今では石造りの街並みにアズレージョがアクセントとなりポルトガルの独特の景観を生み出しています。
世界一美しい書店リヴィラリア・レロ
サン・ベント駅からクレリゴス通りを歩きそのままカルメリタス通りへ。
リヴィラリア・レロがあります。
ハリーポッターの動く階段を思わせる木で作られた美しい階段が有名です。
お店を一目みようという人達があまりにも多いので今では入場料が必要になりました。(€5)
私が行った時は残念ながらお休み。

そこからもう少し西へ進むとカルモ教会があります。
国内最大級のアズレージョを見ることができるカルモ教会
カルモ教会は1768年に建てられました。実は二つの教会がくっついています。
左は17世紀半ばに建てられたカルメル教会。もう一つは教会上部に4人の伝道師の彫刻があるカルモ教会。

このカルモ教会の東側の壁一面がアズレージョで飾られています。
大きくて驚きます。きっとこの壁の前での写真はSNS映えするはず。

ドン・ルイス1世橋
サン・ベント駅からアルフォンソ・エンリケス大通りを南へ行くとそのままビマラ・ペレス通りとなり「ドン・ルイス橋」まで来ることができます。

ドウロ川にかかる4つの橋の内の一つがこの「ドン・ルイス1世橋」
1886年にフランスのエッフェル塔の設計者の弟子の手によってかけられた2重構造の美しい橋です。
上段は電車が走っていますが実際に歩くこともできます。


見晴らしがよく美しいポルトの町が一望できます。
橋の上はとても強い風が吹きますので歩く時は気をつけて下さいね。


カイス・ダ・リベイラ ドロワ川沿いの景色
カイス・ダ・リベイラとはドロウ川の北側にあります。
川に面して広い陸地があり川と共に美しい街並みを見ることができます。
アズレージョで飾られた建物や色とりどりの建物が立ち並びます。


ドロワ川沿いのワイナリー SANDEMAN
ポルトの町の周りはワインの産地です。
個性豊かなワインがいくつもあります。中から二つご紹介します。
まず一つ目は「ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)」
緑のワインという意味で完熟前のぶどうから作った発泡性のワインです。
酸味がありポルトガルの食事によく合います。
もう一つのポルトワイン。酒精強化ワインです。
一般的に強いお酒ということですね。
ドロワ川の南側にたくさんあるワイナリーの一つ「SADEMAN」を訪ねました。


ポルトワインは、アルコールを添加して航海時代にワインがお酢のようにならないためにという工夫から生まれたお酒です。
大きな樽が並んでいます。
ワインが出来るまでの説明やSANDEMANの歴史が紹介されるている場所も見学できます。

そしてもちろん試飲することができます!

お店の人はトレードマークのSANDEMANのように黒い帽子に黒いマント。
素敵でした。
SANDEMANは日本でも買うことができますがヴィンテージもありますのでバリエーションが豊です。

エンリケ航海王子広場
サン・ベント駅からモウジニョ・シルヴェイラ通りを歩いていくと緑の芝生に大きなモニュメントが。
エンリケ航海王子の広場まで出てくることができます。
エンリケ航海王子はポルトガルの大航海時代を語るには欠かせない人物。
西アフリカへの航海を積極的に進め土地の開拓や貿易など航海時代の初期の礎を築いた人です。

町中にもアズレージョが!ポルトガルらしい町並みが楽しめます。

ボルサ宮とサンフランシスコ教会
エンリケ航海王子広場のすぐ隣にあるのが「ボルサ宮」と「サンフランシスコ教会」
ボルサ宮は現在の商工会本部として使われています。



サンフランシスコ教会はゴシック様式14世紀に建てらています。内部はバロック様式で豪華に装飾されています。
金泥細工で覆われた金色の彫刻が素晴らしいです。残念ながら内部は写真NGでしたがキリスト教の家系図「ジェッセの家系樹」は見事でした。
ポルト町の地図
プチっと情報: ~他にもまだあるポルトの町のアズレージョの建物情報~
・アルマス礼拝堂(Capela das Almas)
・コングレガドス教会(Igreja dos Congregados)
・サント・イルデフォンソ教会(Igreja Paroquial de Santo Ildefonso)
・ポルト大聖堂(Sé do Porto)
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それではまた次回!いき旅プランでお待ちしております