ナポリ近郊の旅 世界遺産ポンペイ遺跡とカプリ島
皆さんこんにちは、行き旅プランです!
さて今回はナポリ近郊を満喫する旅のご紹介です。
太陽と海の恵みにあふれるカンパーニア州。
まず一つめはナポリから電車で約40分。火山の噴火により一夜にして灰に埋もれた町ポンペイ。
2000年前の街並みや人々の暮らしを見ることができる遺跡の紹介です。
そして二つ目はカプリ島観光です。
イタリアの中でも南で温暖な地域、ナポリと言えばピザ。
正直どこで食べてもとっても美味しいので必ず召し上がって下さいませ。
イタリアの食はこの南に源流があるとも言われています。魚介類なども豊富で、
まさに太陽と海の恵み満載です。
それではナポリ近郊を楽しむ旅スタート!


世界遺産ポンペイ遺跡とは
ナポリ駅から電車で40分。
西暦79年ヴェスヴィオ山の噴火により、町全体が灰に埋もれてしまった遺跡、ポンペイ。
火山灰は一昼夜降り続き、あるご夫婦は逃げることもせず手をつなぎ自分の家の寝室に居続けたエピソードなど、
日本のテレビでも紹介されていましたのでご存知の方も多いでしょう。

実際にポンペイの遺跡に行ってみると町の全てが残っていて、
およそ2000年前の人々の営みを垣間見ることができます。
他の遺跡では見ることができないポンペイ遺跡ならではの、
人々の生活が見えるポイントを紹介します。
ポンペイ遺跡の見どころ
貴族の屋敷
2000年前の古代ローマでは、貴族は町に立派な家を建て食文化もとても豊かで、
贅沢な暮らしをしていました。

奴隷制度があり、雇い主の食事のお世話や買い物、洗濯、その他生活に係る全ての雑用は
奴隷の人たちが担っていました。
ポンペイ遺跡の豪華な貴族の屋敷は、部屋毎に壁に絵が描かれ美しく彩られています。
人が出入りする玄関には泉をつくり家の中に水を湛えることで豊さを誇示しました。

お風呂は日課 古代ローマ浴場サウナ
既にサウナもありました。床が二重になっていますね。
古代ローマ人はお風呂も大好き。仕事をしてお風呂に入って市場で食事をするのが一般庶民の日課。
公衆浴場は日常の癒しでもあり、交流の場でもありました。

市場
通りには居酒屋が立ち並び、カウンターにはワインやお料理を入れる壷が埋め込まれていて、

毎日たくさんの人で賑わっていました。
秘儀荘 娼婦の館とも巫女の館とも
ポンペイで最も有名と言っても過言ではありません。こちらは娼婦の館。
文字が読めない人や貿易でポンペイを訪れていた商人たちが、
指差しで目的を伝えるための絵が描かれています。


街並み
古代ローマの土木技術の一つにこの石畳があります。

2000年前の技術によってつくられた道には、
横断歩道には馬車が行きかうためのすき間が作られています。

ポンペイではこうした人々の生活の場を、歩きながらじっくりと見ることができます。
また遺跡の中には美術館もあり、しっかり見て回るには1日必要ですが、
おおよそ見てまわるくらいなら半日の見学でも大丈夫。


町そのものが区画ごと残っていますので皆様も是非古代ローマの町を体験してみてはいかがでしょうか?
プチっと情報:雨の日は石が滑りやすくなります。スニーカーで行かれることをお勧めします。
ポンペイへの行き方
ナポリポルタ・ノラーナ駅から電車で40分。
Pompei Scavi Villa Dei Misteri駅で下車。徒歩4分
カプリ島観光
ティレニア海に浮かぶカプリ島は、ヨーロッパ各地からたくさんの人々が訪れる高級リゾート地です。
島の雰囲気はイタリアの文化とアラブの文化が少し入り混じった感じを受けます。
カプリ島一番の観光は、天然洞窟に太陽が差し込む美しく輝く海の色を楽しむ青の洞窟ですが、
季節によっては見られないことがあります。
私が行った時は残念ながら雨。海が荒れて洞窟まで向かう船が出ませんでした。
今回は残念ながら青の洞窟に行けなかった時のカプリ島の楽しみ方をご紹介します。


カプリ島はレモンの産地
ナポリよりフェリーでカプリ島に到着するとレストランやショップ、
それにホテルが立ち並んでいますので何かに困ることはほぼありません。
残念なことに青の洞窟観光が出来なくても、お土産物を見たりカフェに入ったりまた、
カプリ島の様子を見てブラブラ散歩するだけであっという間に時間が経ちます。

そんな時、オススメなのは、カプリ島のレモンです!
暖かく温暖な地域ですのでレモンの産地ですので、街中のそこかしこにレモン商品があふれています。
実はレモンも様々な種類があり、日本で見る大きさのものもあればハンドボールくらいまで大きく成長するものもあるのです。
食べ方もさまざま。種類によっては、皮と実の間の白い綿の部分をサラダにして食べます。

お土産用にはレモンのお酒レモンチェッロが有名です。
レモンチェッロはレモンのリキュールなので、甘く口当たりの良いアルコール度数高めのお酒です。
カプリ島に軒をつらねるお土産物屋さんには、他にもレモンにまつわるものがたくさん売られています。
土産物を探しながら小さな港町を散策してはいかがでしょうか?
カフェもたくさんあるので、帰る船の時間までゆっくりとした時間を楽しめます。


アウグスト庭園
アウグスト公園はカプリ島の中心部から歩いて10分程。
20世紀初頭にドイツの実業家フリードリヒ・アルフレッド・クルップが作った庭園です。
カプリ島の固有種の植物を見ることができる庭園で、
また展望台になっているので見晴らしがよく、
美しいカプリ島周辺を眺めることができます。(入場料1€)


アウグスト庭園周辺地図
カプリ島への行き方
ナポリ港からカプリ島までフェリーで約40分。
SNAV Aliscafo 17€ 午前中2本程度戻りの午後は5本程度。

それではまた次回行き旅プランでお会いしましょう。
いき旅プランでは、旅の様々な光景を織り交ぜながら、
お役立ち情報を発信していきます。
次回の旅のご参考にして頂けると嬉しいです。